東和食品のメイン加工室で、枝肉を脱骨したお肉は、問屋様向けへの製品となります。また、脱骨後に各お客様の細かな要望に伴い、成型高度加工室でカットされた様々な部位は、量販店様や焼肉店様などへ届けるのです。
取り扱うブランド牛についてですが、現在、お客様からのご要望をいただければ、購入しようと思って購入できないブランドは、ほとんどありません。お客様がお求めになったり、逆に、東和食品から「お客様には、こういう牛が最適なのでは」とご提案させていただくケースも少なくありません。方向性が定まれば、必要なブランド牛を入手し、お客様にお届けできるよう、私たちは全力を尽くします。
肉質等級において最高肉質である「5」および「4」等級を満たし、さらにその中でも、脂肪交雑(BMS値)が12段階中の「7」以上をクリアしたものだけです。
良い水がある環境には良いお米ができる。良いお米ができるということは、牛の餌である良い稲藁ができるということ。牛は稲藁をたくさん食べ、良い水をいっぱい飲み、良い佐賀牛へと育ちます。
肉質向上への技術は若い後継者たちにも引き継がれ、今なお、えさの配合や与え方、健康管理まで、弛まぬ改善への取り組みが続けられています。
様々な品種を取扱う中でも、自信を持って提案・提供できるブランド牛について、説明させていただきます。まずは、何と言っても『佐賀牛』です。
佐賀牛は命名されて31周年を迎えます。しかし私たち東和食品では、佐賀牛のブランディング以前から、この素晴らしい牛をメインとして取扱ってきたのです。関東地方で、いちばん最初に佐賀牛の名前を持ってきたのは、東和食品。これは間違いのない事実です。
佐賀牛の特性は、育った自然環境にあります。良い水がある場所には良いお米ができる。良いお米ができるということは、牛の餌である良い稲藁ができるということ。牛は稲藁をたくさん食べ、良い水をいっぱい飲み、良い佐賀牛へと育ちます。良い牛に育つための環境が、佐賀牛を取り巻いているというわけです。
東和食品が、創業間もなく、佐賀牛を始め、九州の牛にこだわり、取扱ってきた背景には、黒毛和牛として日本一の産地と言っていい程、素晴らしい牛の産地でもあり、畜産県が集中しているなどの面が挙げられます。
他に、先代であった当時の社長と、佐賀にいる取引先様との信頼関係もありました。東和食品は、早い段階から、九州全般の黒毛和牛、並びに様々な地域の国産黒毛和牛を取扱うようになり、お客様のニーズに合わせた最適で高品質な牛を提供していくことになるのです。
現在、東和食品が取扱う製品の中で、大きな注目を集めているのが『とちおとめ牛』です。栃木県上三川町で、地元産のイチゴのパウダーを餌に混ぜ、牛に与えます。
電気乾燥機で乾燥させたイチゴをパウダー状にして冷蔵庫で保管すると長期保存が可能となり、年間を通して牛に安定供給できるのです。
とちおとめ牛は、オレイン酸数値が高く、全国的なトップクラスの銘柄牛と比較しても引けを取りません。雌牛ということも含め、脂質の融点が低く、その脂の香りも味わいも非常に素晴らしいのです。
現在は、東和食品の小川社長の実兄が運営する牧場でのみ飼育されているため、
頭数が限られていることが逆に希少価値に繋がっています